top of page

理事長方針

1.jpg

第72代 理事長
髙橋 建作

【はじめに】

 2020年、世界にまん延した新型コロナウイルス感染症に端を発し、人びとの価値観や働き方に、多くの変化が起こりました。これまで当たり前だった私たちの生活が当たり前ではなくなり、誰もが経験した事のない、まだ見ぬ困難に立ち向かうために、未来を見据えた主体的な歩みを進めていかなければなりません。釧路青年会議所は1952年に産声を上げ、昨年70周年を迎える事が出来ました。この70年の間にも同じように様々な困難や課題に直面しても「明るい豊かな社会」の実現を理想として情熱を持った先輩諸氏が行動を起こしたからこそ、今現在に至ると考えます。私たちがその意思を紡ぎ、メンバー一人ひとりが情熱を持って、くしろ地域を巻き込んだ活動運動を行う事が原動力となり、意識や考え方が変われば、くしろ地域の発展と多面的・大局的に物事の本質を見抜けるような人間的成長を実現し、次なる明るい豊かなくしろのまちへと進む事ができると信じております。

 

【誇れるまち、くしろ】

 激しい変化が起こり、これまでの常識が覆されているVUCA時代。社会課題が加速度的に変化する今、地域における課題解決には柔軟な発想と人それぞれの個性を活かし協力しながら未来を切り拓いていく必要があります。道東の中核都市と呼ばれるくしろ地域には多くの魅力ある資源があり、広く認知されているものやうまく活用されず眠っているものもあります。時代が変化しているからこそ見出せる価値を、今ある魅力ある資源から改めて追求し、新たな視点から捉え、くしろ地域にしかない特徴を多くの人びとに触れてもらう事で、観光に訪れる人びとや移住する人びとらが増加する事だけではなく、新しいビジネスの可能性に繋がっていき、縮小していく社会においても自助自立したまちとして光り輝き、活力溢れるくしろ地域の再興のきっかけになると考えます。そのためにも小さなトライ&エラーを重ねながら学び続ける、その熱意と行動が、地域内外の団体や幅広い世代の方々から共感を生み出し、より良い運動へ繋がり、持続可能なまちへと進展します。

 

【次代を生きるニューリーダー】

 テクノロジーの発展で仕事や学校の授業の開催方法が変わりつつあり、世の中が発展するには必須で時代の流れと考えます。デジタル化により今まで不可能だった事が可能となり、生産性の向上や情報の取得が容易になりました。その反面、人と人が直接触れ合う実体験やそこから生まれる経験といったリアルが少なくなっているように感じます。生きる中で、人と人とが繋がるからこそ様々なイノベーションや化学反応が起こり、新たな価値の創造に繋がります。デジタルの良さを理解し、リアルと融合する事で体験の価値を進化させていきます。くしろの魅力に触れる体験を通じて、郷土愛やシビックプライドを育み、将来くしろに携わっていたいと思えるような活動運動が必要と考えます。そのためにも効率化し利便性の追求だけではなく、人間の感情を使ったリアルな体験から学ぶプロセスを知る事で双方の違いを理解し、広い視野を持つ時代に合った能力を育んでいきます。

 

【強靭な組織、最強最高への形】

 青年会議所は、地域の課題解決に向け貢献する「まちづくり」と、仲間として人間力向上のために切磋琢磨し成長する「ひとづくり」の両輪を回している唯一無二の存在です。この絆は地域に留まらず全国各地、世界各国、さらにはその諸先輩方と世代すらも超えた繋がりです。組織はいつの時代も確りと事実を受け止め、生活を脅かす出来事でもプラスへ転換するために、目的や存在意義を時代に合わせた再構築が求められます。メンバー一人ひとりが責任と自覚を持って行動し、活躍する事とその活躍を労う事で今まで以上にメンバーが学びややりがいを感じられる組織へ進化しなければなりません。私たちが行う、活動運動を私たちだけで満足するのではなく、広く発信する事で多くの人に理解、共鳴していただき、共に活動協力していただける個人や団体が増え、これまで以上にくしろにとってなくてはならない存在になると信じております。

また、40歳までの限られた時間の中で行う活動運動は多くの成長機会を与えてくれ、地域のために活躍してくれる同志を多く集う事が重要です。拡大運動は誰かが行うものではなく、一丸となって取り組んで参ります。

メンバー一人ひとりが現状に満足せず、変化を恐れず挑戦する事が、釧路青年会議所を成長へと導きます。

 

【おわりに】

 美味しいご飯が食べられる、ふかふかの布団に入って睡眠がとれ、家族と一緒に過ごせるといった日常が突然奪われるかもしれません。実際にそれが今、世界のどこかで起こっています。そのような事を考えて生きるのはとても窮屈に感じてしまいますが、今を生きる私たちができる事は何かを考えていきたい。どうせなら窮屈に過ごすよりも心躍る事や感動など、生きる事を楽しんでほしい。一人の最小単位でも良いが、同じ感情を共有できる仲間がいる事に誇りに持ってもらいたい。一人でできる事は小さいが、集団になればできる事は大きくなる。如何なる事にも真摯に取り組み、本気になれば何でも楽しくなり、楽しくなるから成功へと繋がると私は考えます。全員が力を合わせ、本気で取り組み未来へ道を切り拓くためにも力の限り前に進んでいきましょう。

bottom of page